ラファエル・ナダルについて

たぶん…
ラファエル・ナダルは、実生活にはさほどに強い影響がない程度の『強迫神経症』『パニック障害』なんだと思う
一連の動作を見ていてそう思う

というのも、僕も実生活にはさほどに影響がない程度の『強迫神経症』『パニック障害』の持ち主なんで、わかるんだよね…
 
ドリンクボトルのラベルの向きを一々揃えて、足元の所定の場所へ神経質そうに1ミリもズレないようにと、戻す仕草とか、サーブに入る前の一連の仕草といい…

ついでのことなので、サーブに入る前の一連の動作を書いてみると…

先ずは、ボールボーイからボールを3個受け取ると、その中から慎重に一番荒れたボールを一つ選んでボールボーイに返し、一つはポケットに入れ、最上と選んだ一つで、トスに入る前にラケットでトントントンと、バスケットで言うところのドリブルをしながら、まずは右手でケツに食い込んだパンツを直して、そして額の汗をぬぐって、たれた髪を左、右と順に耳の後ろに入れて、そのついでに鼻の頭の汗をぬぐって、つづいてウエアの左肩をたくしあげ、右肩もたくしあげて、もう一度鼻の頭の汗をぬぐって、やっと今度は右手で(彼はギッチョ(左利き)なので)トントントンと10回程度ドリブルをして、ようやくトスに入るといった塩梅である。


これを毎回々々、おなじ順序で儀式のように、ルーティン・ワークのように繰り返す。

やはり「強迫神経症」と診断するね僕なら。
それもこれも、あの病(やまい)特有のものでしょう??

以前どこかの大会で、決勝だったかセミで、アンパイアがナダルに対してタイムオーバー・フォルトを取ったのを見たことがある。
ナダルは驚いて、少しだけ抗議するような表情を見せたけどそのままセカンドサーブに入った。
この時のEURO SPORT(だったと思う…)で解説していたジョン・マッケンローさんは “stupid call” と言ってたね。せっかくの素晴らしい試合を台無しにしてしまうコールだとも…

  
世界中を遠征で回ってるラファだけど、試合当日の朝なんかでも、忘れ物は無いかとか、セキュリティー・パスは持ったかとか、エアコンは切ったかとか、照明は消したかとか、ホテルの部屋を出たり入ったりして…

やっとエレベーターには乗ったけど、どうしても気になってもう一度部屋に戻って、テニスバッグの中身をベッドの上に広げはじめたりとか、なかなか大変なんだろうと思う。
もう毎度のことなのでまわりのスタッフも慣れっこなんだろうけど、面倒くさいことは否めまい。

たぶん、そんなことも、あんなことも、こんなことも、全部ひっくるめてアンクル・トニーが管理して、世話をしているのでしょう。

文字通り、全世界にファンのいるスーパースターのラファエル・ナダルだけど、靴を履いたり、脱いだり、鍵を開けたり、閉めたりと、あれでなかなか人知れずに面倒くさいくてややこしい人生を送っているのかと思うと、なんだか妙に親近感がわくのです
 

んでっ…
本日は、4:6、6:3、6:7、6:3、6:2で、全豪オープン4回戦進出
ちょっとアブなかったぜ…

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